ジャギ解消[Maya]
基本的なことですが、Mayaのジャギ解消について忘れそうなのでメモ。
Depth map shadow
Depth map shadowは光源によって落とされる物体の影の描画法のひとつです。
Raytrace shadowでも影の生成はできますが、半透明な物体の影も正確に計算できるRaytrace shadowと比べて処理が速いのでDepth map shadowを使うことが多いようです。(参考)
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モデルはSculptrisにプリセットで入っている この人 |
Depth map shadowは画像と同様、解像度が設定してあり、これが低いと周りにジャギが出ます。
このとき、シーンのキーライトの Depth map shadowの設定はこんなかんじ。
ここからいろいろ対策をしてみようというわけです。
[対策1] モデルの Scale の値を大きくする
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Scale を6倍に |
というわけでScale 値を6倍にしてみました。(というかさっきのモデルが小さすぎたのですが)
だいぶジャギが軽減されました!
…でもまだ荒さが残ります。最終的に作品にしたいとなると、これは許せません。
[対策2] Depth map shadow の解像度を高くする
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さっきの画像です(解像度512) |
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解像度1024 |
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解像度2048 |
元の大きさの画像を見てもらえると分かりますが、(画像大きすぎてごめんなさい)
解像度を上げるにつれてジャギが抑えられているのが分かると思います。でもまだありますね、ジャギ。
[対策3] Depth map shadowのフィルタサイズの変更
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フィルタサイズ: 1 |
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フィルタサイズ: 2 |
Depth map shadowのフィルタサイズの設定を1から2にしてみました。
これで影のエッジがぼかされて自然になります。
アンチエイリアス
次に、まわりのジャギについて。さっきまでの画像、よく見るとオブジェクトの境界にジャギがあります。
これを消したいです。
[対策] レンダー設定 アンチエイリアシングの精度を変更
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これを… |
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こう! |
初期設定では低精度に設定されているので最高精度に変更。
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アンチエイリアシング: 最高精度 Depth map shadow 解像度: 4096 / フィルタサイズ: 3 |
この画像では合わせてDepth map shadow の解像度とフィルタサイズの値も大きくしています。
ジャギ問題もこれで解決!
まとめると、
- オブジェクトの影のジャギ → Depth map shadowの設定 > 解像度、フィルタサイズ
- オブジェクトの境界のジャギ → レンダー設定 > アンチエイリアシングの精度
といった感じでしょうか。
※画像がこんなに大きくなければ(これは2560 × 1920px)こんなに解像度が高くなくても大丈夫かもしれません。
※Mayaにも3Dにもあまりまだ詳しくないので根本的におかしいところがあるかもしれませんが、その際はご指摘おねがいします。